海外名料理 日本語レシピ集
AboutMONDE RECIPE
イタリアの定番デザート
イタリア料理カルチャーガイド

イタリアの定番デザート入門|ティラミスだけじゃないドルチェの世界

イタリア語で「甘いもの」を意味する「ドルチェ(dolce)」。ティラミスやパンナコッタは日本でもすっかりお馴染みですが、地方ごとに個性豊かなデザートが息づいています。冷やし固めるもの、揚げるもの、重ねるもの——イタリア各地のドルチェを紹介します。

イタリアの家庭では、食後に軽いドルチェを楽しむ習慣があります。フランス菓子のような繊細な装飾よりも、マスカルポーネやリコッタといった乳製品、コーヒーやリキュールの香りを生かした、素朴で力強い味わいが特徴です。

ドルチェは調理法によっていくつかのタイプに分けられます。ティラミスやパンナコッタ、セミフレッドのように「冷やし固める」タイプ、カンノーロのように「揚げる」タイプ、ズッコットやズッパ・イングレーゼのように「スポンジとクリームを重ねる」タイプ。同じ国のお菓子でも技法は実に多彩です。

共通しているのは、リキュールで香りづけをする文化。アルケルメスというルビー色のハーブリキュールはズッコットやズッパ・イングレーゼに、コーヒーとマルサラ酒はティラミスに使われ、大人の風味を演出しています。

4つのパスタ

1
ティラミス

ティラミス

マスカルポーネとコーヒーを染み込ませたビスケットを重ねる、世界で最も有名なイタリアンデザート。「私を元気づけて」という名前の通り、コーヒーとリキュールの香りが効いている。

レシピを見る
2
パンナコッタ

パンナコッタ

「煮た生クリーム」を意味する、ゼラチンで固めたシンプルな冷製デザート。素材の良さが直接味に出るため、生クリームの質が決め手になる。

レシピを見る
3
カンノーロ・シチリアーノ

カンノーロ・シチリアーノ

揚げたパスタ生地の筒にリコッタクリームを詰めるシチリア名物。カリッとした生地と、なめらかなクリームの食感の対比が魅力。

レシピを見る
4
マリトッツォ

マリトッツォ

ローマっ子の朝食の定番、たっぷりの生クリームを挟んだブリオッシュ。近年SNSを通じて世界的なブームになった一品。

レシピを見る
5
ズッコット

ズッコット

フィレンツェ発のドーム型ケーキ。アルケルメスリキュールを含ませたスポンジに、リコッタとチョコの2種のクリームを詰める、断面の美しさも魅力の一皿。

レシピを見る
6
ズッパ・イングレーゼ

ズッパ・イングレーゼ

「イギリス風スープ」という名前ながら、れっきとしたイタリアの祝い菓子。カスタードクリームとリキュールを含ませたスポンジを何層にも重ねる。

レシピを見る
7
チョコラート・サラミ

チョコラート・サラミ

焼かずに作れる冬の定番デザート。ビスケットとチョコを混ぜてサラミ型に成形する遊び心たっぷりの一品で、切り口がまるで本物のサラミのよう。

レシピを見る
8
セミフレッド・アル・チェリー

セミフレッド・アル・チェリー

「半冷凍」を意味する、アイスクリームメーカー不要の冷凍デザート。夏にぴったりの軽やかな口当たり。

レシピを見る
9
ブディーノ・ディ・パーネ

ブディーノ・ディ・パーネ

古くなったパンを活用するイタリアの家庭デザート。カスタード液を染み込ませて焼き上げる、温かく優しい味わいの一皿。

レシピを見る

違いのポイント

  • 冷やし固めるタイプ:ティラミス・パンナコッタ・セミフレッド。加熱せずに作れるものが多く、暑い季節に人気です。
  • 揚げるタイプ:カンノーロ・シチリアーノ。生地のカリッとした食感が主役です。
  • 重ねるタイプ:ズッコット・ズッパ・イングレーゼ。スポンジとクリームの層を作る、見た目も華やかな祝い菓子です。
  • アルケルメスというハーブリキュールは、ズッコットやズッパ・イングレーゼに使われるイタリア菓子ならではの香りづけです。

よくある質問

このガイドで紹介したレシピ

ティラミス
イタリア料理

ティラミス

「私を元気にして」という意味を持つイタリアの国民的デザート。エスプレッソに浸したサヴォイアルディ(スポンジフィンガー)とマスカルポーネクリームを重ねた、濃厚でなめらかな一皿。意外にも初めて記録されたのは1980年代と比較的新しいが、今や世界中で愛されるクラシック。

45·中級
パンナコッタ
イタリア料理

パンナコッタ

イタリア語で「加熱した生クリーム」を意味する北イタリア生まれのデザート。材料はたった4つ、調理10分、あとは冷やすだけ。なめらかでとろけるような食感と、ベリーソースの酸味が絶妙なバランスを生む。ティラミスと並ぶイタリアンデザートの代名詞。

20·初級
カンノーロ・シチリアーノ(揚げパスタ生地のリコッタクリーム詰め)
イタリア料理

カンノーロ・シチリアーノ(揚げパスタ生地のリコッタクリーム詰め)

シチリア生まれのイタリアを代表するお菓子。サクサクのフライ生地にマルサラワインを練り込み、リコッタとチョコチップのクリームをたっぷり詰めます。ピスタチオを飾った断面が映えるPinterestでも人気のデザートです。

70·中級
マリトッツォ(ローマ発・たっぷりクリームのブリオッシュ)
イタリア料理

マリトッツォ(ローマ発・たっぷりクリームのブリオッシュ)

ローマっ子が朝食に愛するブリオッシュ生地のふんわりパンに、たっぷりの生クリームを挟んだイタリアの伝統菓子。コロナ禍でSNSを通じて世界的ブームに。バターリッチな生地と軽やかなクリームのコントラストが絶妙。

50·中級
ズッコット(フィレンツェ発・ドーム型スポンジとクリームのケーキ)
イタリア料理

ズッコット(フィレンツェ発・ドーム型スポンジとクリームのケーキ)

トスカーナ・フィレンツェ生まれのドーム型ケーキ。スポンジにアルケルメスリキュールをたっぷり含ませ、リコッタクリームとチョコクリームを二層に詰めます。冷やして切り分けると白と茶の美しい断面が現れる、見た目も味も本格的なイタリアンデザート。

60·中級
ズッパ・イングレーゼ(イタリア風トライフル・カスタードとスポンジの重ね菓子)
イタリア料理

ズッパ・イングレーゼ(イタリア風トライフル・カスタードとスポンジの重ね菓子)

イタリアのお祝いに欠かせないデザート。「イギリス風スープ」という名前ながられっきとしたイタリアの菓子。アルケルメスでソークしたサヴォイアルディ(ラダーフィンガー)にバニラとチョコのカスタードクリームを重ねた贅沢な一皿です。

45·中級
チョコラート・サラミ(イタリアのチョコレートサラミ)
イタリア料理

チョコラート・サラミ(イタリアのチョコレートサラミ)

焼かずに作るイタリアの冬の定番デザート。ダークチョコレートにビスケットとバターを混ぜてサラミ型に成形し、冷やして固めます。切り口のビスケットの断面がサラミの脂身に見える遊び心たっぷりのお菓子。

30·初級
セミフレッド・アル・チェリー(チェリーの半解凍アイスケーキ)
イタリア料理

セミフレッド・アル・チェリー(チェリーの半解凍アイスケーキ)

「半冷凍」を意味するイタリアのデザート。生クリームとサワークリームを泡立て、はちみつで和えたチェリーを折り込んで冷凍するだけ。アイスクリームメーカー不要で作れる、夏に最高の冷たいデザートです。

5·初級
ブディーノ・ディ・パーネ(イタリア風パンプディング)
イタリア料理

ブディーノ・ディ・パーネ(イタリア風パンプディング)

古くなったパンを使ったイタリアの家庭デザート。卵・牛乳・砂糖のカスタード液をブリオッシュやチャラに染み込ませてオーブンで焼き上げます。バーボンとシナモンの香りが漂う、温かくてやさしい一皿です。

75·初級