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メキシコのストリートフード入門
メキシコ料理カルチャーガイド

メキシコのストリートフード(アントヒートス)入門:エスキーテス・チラキレス・ソペス・アグアチレ

「アントヒートス(antojitos)」とは、スペイン語で「ちょっとした欲求・小腹すかし」を意味するメキシコの軽食・屋台料理の総称です。とうもろこし文化が根付くエスキーテス、余ったトルティーヤを活かすチラキレス、コーンケーキのソペス、シーフードのアグアチレ——それぞれ異なる素材とシーンから生まれた4品を紹介します。

メキシコの屋台料理「アントヒートス」の多くは、とうもろこし(マサ)を土台にしています。アステカ時代から続くとうもろこし文化を受け継ぐエスキーテスは、串に刺したまま食べる「エロテ」に対し、実を削ぎ落としてカップでスプーン食べする点が特徴です。

チラキレスは、硬くなった前日のトルティーヤを無駄にしないための知恵から生まれたメキシコの定番朝ごはん。揚げたトルティーヤチップスをサルサで煮て、蒸し鶏やチーズをのせて仕上げます。

ソペスは、トルティーヤよりも厚みのあるコーンケーキに縁をつけて焼き、豆やサルサ、肉をのせる本格的な屋台の一品。一方でアグアチレは、シナロア州発祥のメキシコ版セビーチェで、生エビをライム果汁で「酸で調理」する点がとうもろこし系の3品とは対照的です。

4つの料理

違いのポイント

  • エスキーテス・チラキレス・ソペスの3品はすべてとうもろこし(マサ)が主役だが、使い方は三者三様。エスキーテスは実のまま、チラキレスは揚げたチップスとして、ソペスは厚みのある生地として使う。
  • アグアチレだけが「加熱しない」料理。ライムの酸で魚介のタンパク質を変性させる「セビーチェ」の技法を使う点で、他の3品とは調理原理が根本的に異なる。
  • アントヒートスは「小腹すかし」を意味する通り、チラキレスは朝食、エスキーテスとソペスは日中の屋台食、アグアチレは前菜や軽い食事として、食べるシーンもそれぞれ異なる。

よくある質問

このガイドで紹介したレシピ

エスキーテス(メキシコ風とうもろこしのカップ仕立て)
メキシコ料理

エスキーテス(メキシコ風とうもろこしのカップ仕立て)

アステカ時代から続くとうもろこし文化を受け継ぐメキシコの伝統的な屋台フード。芯から削ぎ取ったとうもろこしの実をだしで煮て、マヨネーズ・チーズ・ライム・チリパウダーをかけてカップで食べる。串に刺したまま食べる「エロテ」に対し、削ぎ落としてスプーンで食べるスタイルがエスキーテスの特徴。

110·初級
チラキレス・ベルデス(トルティーヤチップスのサルサ漬け)
メキシコ料理

チラキレス・ベルデス(トルティーヤチップスのサルサ漬け)

メキシコの定番朝ごはん。揚げたトルティーヤチップスをサルサ・ベルデで絡め、蒸し鶏とクエソ・フレスコをのせて仕上げます。外側はカリッと、内側はほどよくしっとりしたコントラストが魅力。

25·初級
ソペス・コン・ポジョ(とうもろこしケーキの鶏肉のせ)
メキシコ料理

ソペス・コン・ポジョ(とうもろこしケーキの鶏肉のせ)

トルティーヤより厚みのあるコーンケーキに縁をつけたソペス。表面をグリドルで香ばしく焼いてから、豆・サルサ・鶏肉・クリームをたっぷりのせる本格メキシカンストリートフード。

45·中級
アグアチレ(エビのライムマリネ)
メキシコ料理

アグアチレ(エビのライムマリネ)

シナロア州発祥のメキシコ版セビーチェ。生エビをライム果汁・チリ・パクチーで作ったマリネ液に漬けて「酸で調理」する料理で、爽烈な辛みと酸味が特徴です。アグア(水)+チレ(チリ)という名の通り、ライムたっぷりのドレッシングが命。新鮮なエビがあれば10分で完成します。

70·初級