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ペルーの前菜三選
ペルー料理カルチャーガイド

ペルーの前菜三選:セビーチェ・カウサ・ワンカイーナ

ペルー料理の前菜には、生の魚介をライムで「酸で調理」するセビーチェ、じゃがいもを層にしたカウサ、茹でじゃがいもに黄唐辛子ソースをかけるワンカイーナがあります。同じアヒ・アマリージョ(黄唐辛子)とライムを軸にしながら、技法も生まれた背景もまったく異なる3品を比べます。

ペルー料理の前菜を語るとき欠かせないのが、アヒ・アマリージョ(黄唐辛子)とライムという2つの土台食材です。この3品はどちらも軸にしていますが、たどりつく料理はまったく異なります。

セビーチェとカウサ・リメーニャは、リマの名店Centralを率いるヴィルヒリオ・マルティネスによる現代的な一皿。セビーチェは「虎のミルク(レチェ・デ・ティグレ)」と呼ばれるライムと魚のだしのマリネ液で白身魚を仕上げ、カウサはじゃがいもを層にした冷製テリーヌです。

一方パパ・ア・ラ・ワンカイーナは、アンデス山中の街ワンカヨが起源とされる素朴な家庭料理。茹でたじゃがいもに、アヒ・アマリージョとクリームチーズで作った鮮やかな黄色いソースをかけるだけの、飾らないおいしさが魅力です。同じ黄唐辛子を使いながら、現代のファインダイニングとアンデスの家庭料理という対照的な2つの世界を行き来できるのが、この3品を並べる面白さです。

3つの料理

違いのポイント

  • 調理技法が三者三様。セビーチェは生魚をライムの酸で「調理」し、カウサはじゃがいもを裏ごしして層に固め、ワンカイーナは茹でたじゃがいもにソースをかけるだけ——同じ「じゃがいも×黄唐辛子」でもカウサとワンカイーナは全く違う仕上がりになる。
  • アヒ・アマリージョの使われ方も対照的。カウサとワンカイーナでは裏ごし・ブレンドされてクリーミーなベースになるのに対し、セビーチェのマリネ液はアヒ・リモや唐辛子を薄切りのまま加えるスタイル。
  • 生まれた背景も違う。セビーチェとカウサはリマの高級店Centralの現代的な解釈だが、ワンカイーナはアンデス高地ワンカヨの名もなき家庭料理がルーツとされる。ペルー料理の懐の深さは、この2つの世界が地続きであることに表れている。

よくある質問

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