ペスト・パスタ
ジェノベーゼペーストをたっぷり絡めたシンプルなパスタ。バジルの香り豊かなソースに茹で汁を合わせてクリーミーに仕上げるコツを押さえた定番イタリアン。
イタリア北西部、地中海に面したリグーリア州。狭い海岸沿いの段々畑で育つバジルとオリーブオイルを生かした料理が特徴です。世界的に有名なジェノヴェーゼソース(ペスト)発祥の地を訪ねます。
リグーリア州は険しい山と海に挟まれた狭い海岸沿いの土地で、平地が少ないため、段々畑での小規模な農業と漁業が食文化の中心です。中でもバジルは州都ジェノヴァの名産で、ここで生まれた「ペスト・ジェノヴェーゼ(ジェノヴァ風ペースト)」は世界中で愛されるソースになりました。
実はこの「ジェノヴェーゼ」という言葉、ナポリの玉ねぎと牛肉の煮込みパスタ「パスタ・アッラ・ジェノヴェーゼ」にも使われていて、初めて聞くと混同しやすい名前です。リグーリアのジェノヴェーゼはバジルのペーストソースを指し、ナポリのジェノヴェーゼは全く別の煮込み料理を指します。同じ言葉でも地域によって意味が変わる、イタリア料理の奥深さを表す好例です。
ペスト以外にも、リグーリアはオリーブオイルとローズマリーを効かせたフォカッチャの名産地。柔らかな生地に指で穴を開け、たっぷりのオリーブオイルを染み込ませて焼き上げるスタイルは、州都ジェノヴァの朝食の定番です。
ジェノベーゼペーストをたっぷり絡めたシンプルなパスタ。バジルの香り豊かなソースに茹で汁を合わせてクリーミーに仕上げるコツを押さえた定番イタリアン。

リグーリア州の郷土料理。手でひねって作る小さなショートパスタ「トロフィエ」に、フレッシュバジル・にんにく・松の実・チーズで作る本格ジェノヴェーゼソースを和える。じゃがいもといんげんを同じ鍋で一緒に茹でるのが本場流。緑の香りが鮮やかな夏の一皿。

リグーリア州ジェノヴァ生まれの本場フォカッチャ。表面にたっぷりのオリーブオイルを染み込ませ、ローズマリーと粗塩をのせてこんがり焼き上げる。外はカリッと、中はふわもちの食感が癖になる。難しく見えて実はシンプル、パン初心者にもおすすめ。